ノロウイルスの予防
とにかくノロウイルスによる感染性胃腸炎では予防がポイントになります。ノロウイルスに感染したら、対症療法をするしかありません。従ってノロウイルスは予防をすることが最も重要となっているのです。
一年中感染が報告されているノロウイルスですが、やはり冬の感染が多くなっています。ノロウイルス予防のための基本的な方法を説明しましょう。
まずは何より石けんでの手洗いを徹底しましょう。石けんで手洗いをする際は、貴金属類を外し、しっかり泡を立てて丁寧に行いましょう。石けんの泡には手の油分を落とす効果があり、それでウイルスも落ちやすくなります。乾燥が気になる季節に入念な手洗いをするのはなかなか面倒かもしれませんが、洗った後で保湿クリームなどを塗って、しっかり実行しましょう。
ノロウイルスによる食中毒対策としては、食品を加熱することが最も重要です。特に感染の可能性があるとされている二枚貝などは、しっかり加熱して調理しましょう。
食器・調理器具の取り扱いですが、洗剤を使って十分に洗浄した後、熱湯消毒、もしくは次亜塩素酸ナトリウム(塩素系漂白剤)で浸すように拭いて、その後、十分に水洗いしましょう。厚生労働省のホームページでは、85度で1分間以上の加熱をすればウイルスの感染性はなくなると載っています。
住環境・布団・リネンの取り扱いについては、基本的に次亜塩素酸ナトリウムによる消毒がお勧めです。リネンなら高温の乾燥機使用も有効です。すぐに洗えない布団は布団乾燥機を使いましょう。ドアノブなどの金属部分は市販の消毒用アルコール濃度約70?80%)しっかり拭いて、次亜塩素酸ナトリウムを使用し、後は水で十分に拭き取りましょう。